自作PCを組もうと考えると、まず初めに検討するものはCPUです。
そんなパソコンの中心と言えるCPUですが、
「たくさんの種類がありすぎてどれを選べば良いのか分からない...('A`|||)」という自体に陥ることも...
そこで今回、
CPUの購入を検討する際「最低限見ておけば良い基準 / どのように選ぶべきか」をまとめていきます!
その他の自作PCパーツについては、
このページの下に記事リンクをまとめています。
効率の良いパーツの選び方
賢くパーツを買うための鉄則!
- PCでなにをしたいのか考えておく
- 大まかな予算を決める
- よく使うソフトについて調べておく
1 》CPUコア数
「コア」とは、CPUの処理の中枢を担っている部分のことです。
コアが複数あると処理を分担して行なうことができます。
【マルチコア図解】
ちなみに、
「シングルコア」=コア数×1
「デュアルコア」=コア数×2
の事です。
コアが同時進行で処理を行なうため、3000枚の画像処理を行なうのに要する時間が同じマイクロアーキテクチャーなら(コア数以外の条件が同じ場合)「デュアルコア」では「シングルコア」の半分の時間で処理を行なうことができます。
コアが複数あるものを「マルチコア」と言います。
マルチコア名称まとめ
コアの数 | 名称 |
---|---|
1コア | シングルコア |
2コア | デュアルコア |
4コア | クアッドコア |
6コア | ヘキサコア |
8コア | オクタコア |
10コア | デカコア |
Windows7以降のOSでは、マルチコアが最適化されているためマルチコアのCPUを選ぶことが普通です。
現在では、
「動画編集のエンコード」「3D画像のレンダリングソフト」などが積極的に複数のコアを使用する作りになっています。
POINT!
性能を求める=コア数の多いものを選ぶ
2 》CPUのスレッド(マルチスレッド技術)
1つの演算コアを2つに見せかけて処理を同時に実行できるようにします。
※Intel独自の技術
1つの物理的なCPUコアを仮想的に2つのCPUコアと見せることで、同時に2スレッドを実行できる技術です。
(Corei7シリーズなどに実装されている)
1つのコアの処理の空きを利用することで1コアを2スレッドに分け処理することが可能
ただし、
物理的にコア数を増やすほどの効果は無い。
Windows7以降のOSで効果を発揮!
3 》CPUクロック(動作周波数)
CPUはクロックに同期して処理します。
動作周波数が高いほど一定時間の仕事量が増え、性能が上がるということです。
▼他の要素が同じ場合、動作周波数が2倍なら処理速度が2倍速くなる▼
周波数の高いものほど処理速度が速い。
ターボ機能という一時的に周波数を引き上げることで性能を高める仕組みについては、下の(5)で詳しく説明します。
4 》CPU共有キャッシュ容量
キャッシュとはCPUの演算器の速度と、それより遅いメインメモリーのアクセス速度の差を埋めるための高速なメモリーです。
Amazonの説明欄ではここに記載されています。
CPU内部の演算コアとキャッシュメモリーの間では、きわめて高速にデータのやり取りができます。
一方CPUとメモリーを結ぶ伝送路はそれに比べてずっと遅いです。
⇒キャッシュの容量が多きければ、すぐに取り出せる命令やデータ量が増え処理が高速化する
5 》CPUのターボ機能
ターボ機能があると熱的に余裕あるときに動作周波数が上がり、処理能力が高まります。
全てのコアが最大周波数で動作するわけではないので、スレッドが1つだけのときの方が効果が出やすいです。
IntelとAMDのそれぞれの名称
Intel:Turbo BoostAMD:Turbo CORE
CPUがそこそこ使われているものの消費電力はそれほど高くなっていないとき、あらかじめ決められた段階分CPUが動作周波数を自動的に上げる仕様
ターボ機能は後述のTDPと関係しています。
例えば、Intel CPU core i7 8700Kでは、
動作クロック:3.7GHz
最大クロック:4.7GHz
となっています。
最大クロックとはターボブースト時の周波数です。
オーバークロック
ターボ機能と似た機能にオーバークロックというものがあります。
Turbo BoostやTurbo COREは自動的にクロック周波数を上げるのに対して、オーバークロックはユーザーの任意で周波数を上げます。
これによりCPUに不具合が生じてもメーカーには一切責任を問えません。
Inrel製のデスクトップ向けCPUには、プロセッサー・ナンバーの後ろに付いた英字で特性が分かるようになっています。
ここでは「K」となっています。
これは柔軟なオーバークロックが可能なモデルということです。
この他の英字の意味については最後に記述しています。
6 》CPU内臓グラフィックス機能(GPU)
こちらは、
グラフィックボードを取り付けずになるべく安くパソコンを組みたい人向けのポイントです。
Intelでは2010年に登場したCore i3 / i5 (Westmere)、AMDでは2011年に登場したEシリーズとAシリーズからCPUにグラフィックス機能が内臓されています。
3D描画性能はAMDのほうが勝るものの、Intelでは動画のエンコードを高速化する機能を備えているという強みがあります。
DVD-VideoやBlu-ray Diskのコンテンツ再生支援機能はどちらも対応です(*・ω・)ノ
ガッツリとパソコンでゲームを楽しみたいという方はグラフィックボード(ビデオカード)は必須です。
ただし、
YoutubeやNicoNico動画など、動画の再生などだけならオンボードグラフィック(GPU)だけで十分です。
POINT!
3D処理をしたい⇒グラフィックボード必要
ゲームや動画の編集などする予定が無い⇒必要なし
7 》TDP
性能とは直接的に関係は無いですが、TDPと呼ばれる基準があります。
これは発熱量に関係する値です。
TDPが大きいCPU⇒発熱量が多い
その結果、十分な冷却が必要になります。
- Intel Core i7 8700K(TDPが95W)
- Intel Core i5 8400(TDPが65W)
TDPが大きく発熱量が多くなった結果、CPUクーラーなどの騒音が大きくなる可能性があります。
静音性の向上にもこだわる場合チェックするポイントです( ´_ゝ`)ノ
8 》CPUプロセッサー・ナンバーの後ろの英字について
CPUの数字の後にこのようにアルファベットが書いているものがあります。
こちらもCPUを選ぶ際の参考になるので大まかな意味を把握しておきます( ´_ゝ`)ノ
末尾アルファベット | 特長 | ランク |
---|---|---|
無し | 通常版 | 通常版 |
X | オーバークロック可能 ロックフリー | 最上位モデル |
K | 柔軟なオーバークロック ロックフリー | 上位モデル |
C | 柔軟なオーバークロック ロックフリー | 中位 |
S | クロック(動作周波数):低 | 省電力モデル |
T | クロック(動作周波数):低 | さらに省電力モデル |
P | 内蔵グラフィックス機能なし | 低位 |
9 》関連
CPUを選んだらソケットの形を見ておいてください。
今後のパーツ選びの際に必要になります。
1.CPUの選び方・購入基準
2.マザーボード選び方・購入基準
3.メモリ選び方・購入基準
4.HDD / SSD選び方・購入基準
5.グラボ選び方・購入基準
6.電源選び方・購入基準
インテル 2017-11-02
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