マザーボードを選んだら次に「メモリ」を選んでいきます。

まず、呼び方のことですが
「メモリ」でも「メモリー」でもどちらも正解です。

このページでもかなり混同して使っていますが、同じ意味なので気にしないでください(*゚∀゚)っ


memori-compressor
メモリを正しく選ぶには容量だけでなく速度にも注目していきましょう!

その他の自作PCパーツについては、
ページの下に記事リンクをまとめています



  


効率の良いパーツの選び方

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賢くパーツを買うための鉄則!

  • PCでなにをしたいのか考えておく
  • 大まかな予算を決める
  • よく使うソフトについて調べておく

メモリー選びの鉄則!

  • DDR3~今現在ではDDR4が主流になってきている
  • Windowsの32ビット版は4GBまでそれ以上を生かすには64ビット版が必要
  • オーバークロックメモリーの検討


DIMM規格(モジュール)


自作PCで一般的なモジュールは「DIMM」(Dual Inline Memory Module)というタイプです。

小型PC向けのマザーボードではノートパソコンと同じく「SO-DIMM」(Small Outline DIMM)を使います。

CPUはプログラムやデータをHDDなどからメモリーへ読み出し、メモリーとデータをやり取りして処理を進めます。

そのため、
メモリーの容量や性能がパソコン全体の性能に影響します

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現在では「SDRAM」(Synchronous DRAM)という種類のメモリの発展型が一般的に使われています。

DIMMの仕様は、メモリ(メモリーモジュール)に貼られたラベルに記載され、
DIMMの速度は、「PC4-2400」のように書かれます。

速度については次にまとめていきます。


メモリ規格(DDR・DDR2・DDR3・DDR4)


今現在の主流はDDR4なのでDDR4の部分だけであとは読み飛ばしてもらって結構です。

あくまで、
「これだけ早くなっているよ」と言う目安に旧型の情報もまとめておきます( ´_ゝ`)ノ

DDR4 SDRAM


規格PC4-2400 DDR4-2400
転送速度19.2GB/s
動作周波数2400MHz

規格PC4-2133 DDR4-2133
転送速度17.02GB/s
動作周波数2133MHz


DDR3 SDRAM


規格PC3-12800 DDR3-1600
転送速度12.8GB/s
動作周波数1600MHz

規格PC3-10600 DDR3-1333
転送速度10.6GB//s
動作周波数1333MHz


DDR2 SDRAM


規格PC2-6400 DDR2-800
転送速度6.4GB/s
動作周波数800MHz

規格PC2-5300 DDR2-667
転送速度5.3GB/s
動作周波数667MHz

規格PC2-4200 DDR2-533
転送速度4.2GB/s
動作周波数533MHz


DDR SDRAM


規格PC3200 DDR400
転送速度3.2GB/s
動作周波数400MHz


マザーボードに記載されている互換性のあるメモリの規格を選択しましょう

DDR4やDDR3が2018年現在は主流です。

どのメモリもモジュールのスロット型が違うので互換性はありません


メモリ容量


メモリを選ぶ際にはもちろん容量も考慮に入れます。

自分の使いたいソフトによって何GB必要か変わってくるので慎重に選びましょう!

ゲームなどをガッツリと行いたい場合には16GB以上が推奨されていたり、32GB以上が推奨されていたりします

ネットサーフィンくらいなら4GBでも大丈夫です

Windows32ビット版では、4GB以上のメモリを生かすことができません。
それ以上のメモリを搭載するには64ビット版のWindowsが必要です。


マザーボードに何枚メモリを刺すことができるかも確認しておく必要があります。


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バルク品とメーカー品


前知識として
メモリは全体を表す「メモリモジュール」その基盤の上の「チップ」に分かれています。

メモリモジュールは基本的には、JEDECの定める基準に準拠していれば動作は全く同じ
性能も変わりません


ただし、
モジュールには大きく分けると「メーカー品」と「バルク品」があります。

メーカー品


メーカー品にはDRAMメーカーやその子会社が製造、検査している「純正品」と、DIMMモジュール専業のメーカーがDRAMメーカーが検査して合格したチップを使って製造、検査して出荷している「パッケージ品」があります。

これらは、
数年あるいは、永久動作保障されているものが珍しくないです。

検査などに手を掛けている分価格は少し高くなりますが、安心して使えます




バルク品


バルク品には様々なものがあります。

  • パソコンメーカーが大量に仕入れたモジュールの一部が市場に出回ったもの
  • 正規品のパッケージと同様の検査を受けてパッケージを省略しているもの
  • DRAMメーカーやモジュールメーカーが製造したチップやモジュールのうち検査に不合格したものを入手し、独自の検査基準で動作確認し製品にしたもの
などです。

比較的安価ではありますが不測の自体に陥ったとしても保障を受けることができません


メモリの転送速度とレイテンシー


メモリの速度以外に性能に影響を及ぼす要素として「レイテンシー」があります。

この説明は途中まで「ふ~ん」という風に読み飛ばして貰って結構です。

~レイテンシーとは~


要求を出してから実際にデータが出てくるまでの待ち時間

単位はクロックを用います。

詳しく説明すると、
メモリのアクセスタイミングを決めるパラメーターのCL(CAS Latency)で読み出しのコマンドを発行してから、その対象が読み出し可能になるまでの時間

パラメータであるCLはDIMM上のSPD(Serial Presence Detect)という部分に保存されており、通常はパソコンの電源を入れるとこのSPDからパラメーターが読み出される仕組みになっている。

以上。


難しいですね(; ̄Д ̄)ここから具体的に説明していきます。

つまり、やることとしては、
オーバークロック動作を行う場合には、このレイテンシーが定格のままだとタイミングが合わなくなってしまいます

そこで、
手動でレイテンシーを大きくする設定を行う必要があるということです。

逆に、
定格動作のときにも、レイテンシーを小さくすることによって高速化を図ることができます!

レイテンシーの速度を小さくすることで高速化が図れるものの、転送速度の高いもののほうが性能が高くなりやすいのも事実です…。

「PC3-10600 CL9」などと書かれている場合、CLが9クロックという意味です。
メモリの動作周波数が同じならば、値が小さいほど高速



6 関連


メモリを選ぶ際には、ノートパソコン用などもあるので気をつけて選びましょう(′∀`)

【自作PCパーツ選び方】

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。