次に「記録媒体」について見ていきます。
容量だけでなく、速度性能なども考慮して自分に必要なものを選びましょう!
選び方を間違えると、性能が低下する原因になったりしますよ( ̄∠  ̄ )ノ
目次
その他の自作PCパーツについては、
ページの下に記事リンクをまとめています。
効率の良いパーツの選び方
賢くパーツを買うための鉄則!
- PCでなにをしたいのか考える
- 大まかな予算を決める
- よく使うソフトについて調べておく
SSD / HDD選びの鉄則!
- SSD / HDDの特性を理解し使い分ける!
- SSDの性能低下について知る
- お財布と相談して決める
1 》SSDの仕組み / 基本事項
SSDとは、
ーSolid State Driveー
(ソリッドステートドライブ)の略称
SSDは、2008年ごろから使用者が増え始めた比較的新しい記録媒体です。
HHDのように稼動部品は無く、半導体でデータやプログラムを記憶。
電気的な信号のみでデータの読み書きを行います。
自作PCに使用されるものは2.5インチが主流
3インチベイしかない古いPCケースでもマウンターを使って取り付けることが可能です。
※近年のケースは2.5インチを直接取り付けられるものが多い
IOPSについて
購入の際参考にする指標に「IOPS」というものがあります。
ーInput / Output PerSecondー
の略
1秒間にデータの読み込みと書き込みが何回可能かを示す値
この数値が大きいほど高性能
2 》SSDのメリット・デメリット
次に、
SSDを選ぶことにより生じるメリットやデメリットから、SSDを選ぶ理由をハッキリさせていきましょう(*・ω・)ノ
メリット
1.HDDと比べて稼動部品が無く稼動待ち時間無しでデータやプログラムに順次アクセス可能
( ↑ つまり、データの読み書きが高速)
2.落下や振動などに伴う物理的な衝撃に強い
3.消費電力がHDDに比べて少ない
4.部品が実際に動いているわけではないので静か
デメリット
1.HDDと比べて容量あたりの価格が高い
2.容量が少なすぎるとSSD特有の性能劣化が起こる
3.寿命によりデータ化けが発生する
(↑ 書き換え可能回数に限界がある)
SSDの寿命についてはコントローラの制御によってある程度軽減できます。年々コントローラも進化しているので大きなデメリットではありません。
正直、
SSDには価格以上のデメリットはないです。
まあ、1番のネックになるのもそこなのですが…
そこで、
- システムドライブ / プログラムインストール(←SSD)
- データ保存の領域(←HDD)
【関連記事】new!
数年前に比べてかなりSSDの価格が下がっているので、SSDを検討しない理由がなくなって来ています。
Crucial 2018-01-09
こちらのSSDは500GB容量があります↑
「そんなに、容量いらないだろ(*`Д')250GBで十分だ!」と思われるかも知れません
もちろん、250GBでも良いのですが、
財布が許すのであれば、容量が大きめのものを選ぶことをおすすめします。
( ↑ OSやプログラム用なら500GBあれば十分)
その理由はもう少し下で書いていますので今はそんなものだと思っていてもらって大丈夫です。
SSDの性能と速さ
SSDの性能は、
- NANDフラッシュの性能
- DRAMキャッシュの有無や容量
- SSDコントローラー
【NANDフラッシュ】
データを記録する半導体チップ
1つのセルに2つの値を書き込むMLCタイプ(高価)
耐久性・速度に優れるSLCタイプ(主流)
MLCはSLCに比べ2倍のデータ記憶を可能にするが高度なプロセスが必要
MLCはSLCに比べ2倍のデータ記憶を可能にするが高度なプロセスが必要
最近ではMLCでも高速化している。
【DRAMキャッシュの有無や容量】
フラッシュメモリに記録するデータを外部でキャッシュするメモリ
これを省くことで価格が安くしているものもある
【SSDコントローラー】
コントローラーがフラッシュメモリにアクセスした分速度が速くなる
3 》SSDの性能低下 / 劣化 / 寿命
上で説明した、NANDフラッシュには弱点があります。
NANDフラッシュ最大の弱点それは…
寿命の短さ / 性能劣化・低下です。
「SSDは、空き容量の減少による性能低下」というものがあります。
つまり、
容量の大きなものを余裕を持って利用したほうが《性能低下が起こりにくい》ということです。
性能劣化 / 低下の仕組み
SSDでは、
「ページ」:書き込みの際の単位
「ブロック」:データ消去の際の単位
をデータの読み書きに使います。
「ブロック」は「ページ」がいくつかまとまった単位です
ここで、
データ消去を行う際にこの「ブロック」という単位で行われることが問題になります。
パソコン上で「ページ」の一部を消去してもブロックの単位になる容量のページが集まらない限り、PC上に表示されなくなっただけでデータの虫食い状態でSSD内にはデータが残っています。↓
つまり、
使い込んだSSDではデータを画面上で削除して保存容量が戻ったように見えていても実際は、書き込めない容量が増え続けていることになっています。
そこで、
SSD内部では消去可能な「ブロック」を作るために「保持すべきデータ」と「データ削除済みのデータ」を整理する「ガベージコレクション」という処理を行います。
このような処理のせいでSSD容量分のデータを書き込んだ後に速度の低下 / 性能劣化が発生します。
つまり、
最初から容量の大きなSSDを余裕を持って利用したほうが、性能低下 / 劣化は起こりにくいというわけです。
SSDの容量を選ぶ際には自身の想定している使用量より大きな容量のSSDを購入すると、SSDの性能面での恩恵が十分に受けられます。
▼大容量のSSD▼
《1TB》
Crucial 2017-12-19
Crucial 2018-01-09
日本サムスン 2018-02-02
速度低下の回復方法あります!
- データ全て消去
- 1からデータ入れなおし
「ページ / ブロック」が綺麗になり性能が回復します。
最後の手段ですね…(笑)
SSDの寿命
現在販売されているSSDはNAND型のフラッシュメモリが主流です。
NAND型には以下のような特徴があります。
NAND型の特徴
- 集積度に優れ、大容量化向き
- ページ単位での高速書き込み可能
- 消去/書き込み時間が短い
- 書き換え寿命は約100万回
大まかに計算すると約5年がSSDの寿命と言えるでしょう。
SSDの寿命の原因
SSDの持つ課題- 長時間書き換えがないと、浮遊ゲートから電子が自然放電する
- 書き換えを多数回繰り返すとトンネル酸化膜が劣化し、浮遊ゲートから電子が抜けやすくなる
詳しくはこちら
4 》HDDの仕組み / 基本事項
HHDとは、
ーHard Disk Driveー
(ハードディスクドライブ)の略称です。
プログラムやデータを記録するための媒体で、磁気を記録する膜を形成した円盤を高速回転させ記録させます。
正直、SSDと比べて安価であるため生き残っている記録媒体です
HDDは「高速モデル」より
- 低消費電力
- 低発熱
- 低価格
SSDの登場により低価格でのデータ保存用途に求められることが多くなりました。
ハードディスクを販売している企業では高速性よりも信頼性を高めることで長期データ保存に向くことをアピールしているところも多いです。
5 》HDDのメリット・デメリット
次に、
HDDを選ぶことにより生じるメリットやデメリットからSSDをなぜ選ぶのかハッキリさせていきましょう(*・ω・)ノ
メリット
1.SSDと比べて容量あたりの価格が安い
2.以前はSSDより容量が大きかった
デメリット
1.モーター内臓で発熱・動作音が発生
2.消費電力も高め
3.SSDに比べて振動や衝撃に弱い
4.ランダムアクセス性能は高くない
5.OSの起動ドライブにするとシステム全体が遅くなる
改めて見直して見ると、SSDに勝てるところがもはや価格くらいですね、、
近年ではSSDの価格もかなり低くなっているので、そろそろHDDの存在意義が消えそうです、、
HDDを選ぶ方は、価格の安さを超重要視している方だと思います。
自分も高校生でお金が無かった頃に作ったPCはHDDだけで作ったものです。
▼価格が安くおすすめHDD▼
《1TB》
Western Digital 2018-01-01
Seagate 内蔵ハードディスク 3.5インチ 4TB PCユーザー向け BarraCuda ( SATA 6Gb/s / 5400rpm / 2年保証 ) 正規代理店品 ST4000DM004
posted with カエレバ
SEAGATE 2017-07-14
保障付きでかなり安い部類のHDDです。
6 》大容量HDDを選んだ時の注意点
2.2TB以上、具体的には2.5TB , 3TB , 4TBのHDDを購入した場合の注意点です。
OSやBIOSの制限により全体の容量を1つのパーティションで使えなかったり、起動ドライブにできない場合があります。
1つのパーテーションでなければ問題なく使えるので、そこまで注意というほどでもないですかね(*゚∀゚)っ
7 》HDD接続の仕様
パソコンとHDDのインターフェース(入出力部分)の接続は、SATA 6GB/s(Serial ATA 6Gbps)が主流です。
ただし、
HDDの読み書き速度は、高くても200MB/s程度です。
つまり、
600MB/sのSATA 6GB/sであっても意味があまりないということになります。
このような仕様上、
マザーボードにSATA 6GB/sポートが無い場合もしくは、あまっていない場合、SATA 3GB/sポートでも特に速度が遅くなることは無いので問題ないです。
8 》関連・まとめ
結局
システムドライブ / プログラムインストール(←SSD)
データ保存の領域(←HDD)
という使い方が主流です。
RAIDを構築するのならば、安価なHDDを選ぶことが多いのでHDDもまだまだ用済みになったわけではありません。
【自作PCパーツ選び方】
1.CPUの選び方・購入基準
2.マザーボード選び方・購入基準
3.メモリ選び方・購入基準
4.HDD / SSD選び方・購入基準
5.グラボ選び方・購入基準
6.電源選び方・購入基準
【関連記事】
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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