次に、
より高性能なディスプレイへの表示を求めるための「グラフィックボード」についてみていきます!

CPUやチップセットの内蔵グラフィック機能が一般化している現在、必ずしも必要なものではありませんが、ゲーム、動画編集などを用途に考えている方には必須なものとなります。

近年では仮想通貨のマイニング目的でも需要が高まっていましたね

しっかり選んでいないと後から性能不足を感じるなんてこともあるかもしれません。

高い買い物なので慎重に選んでいきましょう( -д-)ノ

  


その他の自作PCパーツについては、
このページの下に記事リンクをまとめています


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※グラフィックボードは別名(ビデオカード)(グラフィックカード)などとも呼ばれます。

効率の良いパーツの選び方

  1. CPU
  2. マザーボード
  3. メモリー
  4. SSD / HDD
  5. 光学式ドライブ
  6. グラフィックボード
  7. 電源ユニット
  8. PCケース
  9. 周辺機器

賢くパーツを買うための鉄則!

  • PCでなにをしたいのか考えておく
  • 大まかな予算を決める
  • よく使うソフトについて調べておく

グラフィックボード選びの鉄則!

  • ゲームには高性能なものを
  • 動画編集にはそれに適したものを
  • 基本的には、値段に比例した性能


グラフィックボードが必要な人

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昨今ではCPUやチップセットにある程度の性能を持った内臓GPUが組み込まれているのでパソコンでネットの閲覧動画の再生ビジネスアプリケーションの利用程度では「グラフィックボード」は必要無いものとなってきました。
グラボ用途
  • PCゲーム
  • 動画編集
  • 仮想通貨のマイニング
  • VR機器の接続
  • 3DCGの編集
ゲームを行うに当たって、
CPUよりグラフィックボードにお金をかける方が有効だ(*`Д')」などと言われたりもします。

仮想通貨のマイニングなんかでは、圧倒的にグラボの性能が優先されますしね(- -;*)ゞ


自分はPCを完全に作ってしまった後、必要になったのでグラボを増設しました。

必要になったら増設するという形でも良いかもしれません。

そこが自作PCの良いところでもあるわけですし(・∀・)


グラフィックス性能見方

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【グラフィックス性能】
  • アーキテクチャー
  • シェーダーユニットの数(コア数)
  • 動作周波数
  • メモリの容量
  • メモリの転送速度(メモリクロック)
  • メモリーのバス幅
これらで主に性能の良し悪しが決まるのでこれらに注目して選んでいきましょう!

では、1つ1つ詳しい説明をしていきます。

アーキテクチャー


グラフィックボードに搭載されているコアの内部設計のこと

2018年現在最も新しいアーキテクチャは、「Turing」で、GeForce RTX 2080 Tiに採用されています。

2018年の9月27日から販売がスタート
価格はどれも20万円前後するという性能も価格もモンスター級Σ(´д`;)

とてもではないですが自分のような一般人には手が届く代物ではないし、そもそもオーバースペック過ぎる…。

ですが、まあロマンには溢れてますよね~(′∀`)

2018年9月29日現在
  • ASUS×1モデル
  • Coloful×1モデル
  • GIGABYTE×2モデル
  • MSI×1モデル
  • Palit×1モデル
  • ZOTAC×1モデル
  • 玄人志向×1モデル
の8製品しか発売されていません。


今現在ゲーミング用で選ぶなら、「Pascal」というアーキテクチャのものがおすすめです!

Turing」の1世代前のモデルになってしまいましたが、まだまだ現役で使っている方が多いアーキテクチャになります。

主にGTX10シリーズ(1000番台)主に採用されています


アーキテクチャとGeForceシリーズの対応はこのようになっています。

※下に行くほど最新のものとなっており高性能です。
無アーキテクチャ
同じ700番台や600番台でもアーキテクチャの違いによっては「WP(ワットパフォーマンス:電力効率)」や性能差があるので注意が必要です。


シェーダーのユニット数(コア数)


シェーダーのユニットというのは、CPUでいうところのコア数みたいなものです。

▼CPUのコアってなに?という方はこちら▼
【自作PC・CPU選び方】初心者向け失敗しないCPUの性能確認8項目


CPUでは多くとも4コアや8コアでしたが、グラフィックボードでは192、1280、2560など桁が違います。

ただし、一概にもシェーダー数が多いほど高性能とは言い切れません


  • AMD(Redeon)のRadeonコア
  • NVIDIA(GeForce)のCUDAコア

この2つは、設計思想や構造がそもそも全く異なるので同シリーズで比較する際の目安となります

さらに、
最新機種ほどそもそもの1シェーダーの性能が上がるのでシェーダー数が少なくても古いものより新しいものが優れていたりします( ´_ゝ`)ノ
こあ無題


動作周波数


Amazonではこのような表記がされています↓
キャプチャ
これは、CPUと同様に周波数が高いものほど一定時間にこなせる処理の量が多く高性能ということです。

CPUとは違い1GHzが最速となります。

ただし、
上の画像のもののようにブースト技術により周波数の上限を引き上げられるものも多いです。


メモリ性能

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ー容量ー

容量が大きい物が高性能
上の画像では「6GB」に当たる

ー転送速度(メモリクロック)ー
数字が大きいものが速度が速い
上の画像では「8008GHz」に当たる

ーバス幅ー
バスとはデータやプログラムをやり取りする信号路のことです。
上の画像では「192bit」と書かれているものに当たる


この数字が大きいほど一度に扱えるデータや制御情報の量が増えます。
POINT!全ての項目を吟味したうえで性能を見極めるべし。


おおよその性能は名前から分かる


色々と細かく言ってきましたが、名前からもある程度性能の良し悪しを比べることができます。

ーGeForceシリーズの場合ー
名前から性能比較
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無題.png表記


チェックポイント


性能の他にも気にしなければいけない項目があります。
  • 映像出力端子
  • インターフェース(PCI Express)
  • 必要なスロット数
  • 補助電源端子の数とピン数
  • 大きさ/長さ
POINT!
これらも確認しておく必要があります。

映像出力端子

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現在ではモニター(ディスプレイ)に映像を出力する際には、
  • HDMI
  • DisplayPort
  • DVI-D
などが使用されています。

マルチディスプレイ(複数ディスプレイ)にする際には「端子の数が足りなくなった('A`|||)」なんて事にならないよう注意する必要があります。

きちんと明記されているので確認しておきましょう
キャプチャ.PNGda.pngsa

インターフェース(PCI Express)/スロット数


グラフィックボードはマザーボードのこの部分に取り付けます↓
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PCI Express」には×4、×8、×16など種類がありますが最も高速な「PCI Express×16スロット」がグラフィックボードの接続に使われるのが一般的です。


マザーボードによってグラボを複数枚刺す場合(SLI)スロットの数が決まっているので自分が選んだマザーボードとの兼ね合いにも注意しましょう


補助電源の数とピン数



こちらのように性能の高いグラフィックボードは「PCI Expressスロット」からの給電では足りず補助電源を接続する必要のあるものがあります。

端子の形状は、6ピンと8ピンの二種類。

使う電源ユニットによって異なるので端子を確認しておきましょう(*・ω・)ノ


大きさ / 長さ


そもそも選んだグラフィックボードがケースに入るのか、大きすぎてマザーボード上のほかのパーツに干渉したりしないかなど確認する必要があります。

3D描画性能が高いグラボは大きいものが多いので特に注意が必要です!
POINT!
  • 大きさ/長さを確認
  • 必要なスロット数に注目
  • 補助電源端子の数とピン数
  • 外部出力端子の種類・数
  • 静音化するならファンレス


用途別グラボ実例

ゲーム向きグラボ「AMDとNVIDIA」

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グラフィックボードメーカーの二大巨頭です。

どちらもグラフィックボードのチップセットを設計、製造しています。


よく「ゲーミングPC」というものを耳にすると思いますがこの言い方だとゲームをすることだけに特化していてその他のことはできないような印象を受けます。

実はそんなことは無くて、3Dゲームほどの処理ができるハイスペックPCでできない作業はほとんど無いのでゲーミングPCは総合的に優秀なパソコンだと思って差し支えないです


《手軽にゲームを始める》
GTX1050~GTX1050Ti

玄人志向は他のメーカーに比べて価格が安い傾向があります。

《最新ゲームを快適プレイ》

GTX1060 3GB~GTX1060 6GB

これだけの性能があれば、あの有名なVR機器の「Oculas Riftの推奨スペックに届いています。

PUBG」なども推奨スペックであるグラフィック性能を出すことが可能です。


▼PUBG / Fortnite推奨のPC▼

これだけの性能があればゲーム以外の用途でも十分なパワーを発揮できる構成になっています



《最新のゲームを最高のクオリティーで》
GTX1070~GTX1080Ti

ここまでくると普通の人にはオーバースペックと言えます。

どうしても最高のパフォーマンスでゲームを動かしたい
反応速度で生死が分かれるFPSゲームを本気でしたい
など自分がしたいことがあるなら導入してもいいかも知れません。


クリエイター向きグラボ「Quadro」


QuadroはNVIDIAの製品で工業デザインや動画編集の際の特殊効果、複雑な処理などクリエイターや技術者などに幅広く展開するグラフィックボードです。


主に使用目的はビジネスの場で使われることが多い印象です。

最近では、Youtuberなど凝った動画編集を行う方からも需要があるようです。


仮想通貨マイニング=「省電力グラボ」


近年では仮想通貨マイニングにグラフィックボードの需要が増えています(*・ω・)ノ

▼そもそも仮想通貨マイニングってなに?▼

CPUより、増設したぶんだけ並列処理できる数が増えるというグラボの特性が誰よりも早く計算を終えることが重要なマイニング速度向上に一役かっているようです。

仮想通貨のマイニングには、
  • AMD Raidon
  • NVIDIA GeForce
が適しています。


仮想通貨のマイニングには24時間機器を稼動させっぱなしにするので、とにかく電気代を抑えることが必要なので省電力モデルが選ばれています

▼省電力グラボ▼


▼マイニング用フレーム▼

ここにグラフィックボードを取り付けてマイニングを行います


関連・まとめ


自分はGTX750Tiのグラフィックボードで「マインクラフト」など遊べていたので数万円するような性能最優先モデルではなくとも、軽量化modなどPC設定側の工夫次第でなんとかなることもありますよ( -д-)ノ


ある程度高性能のグラフィックボードの力を最大限発揮するには、ある程度高性能のCPUが必要になることも知っておく必要があります

【自作PCパーツ選び方】
1.CPUの選び方・購入基準
2.マザーボード選び方・購入基準
3.メモリ選び方・購入基準
4.HDD / SSD選び方・購入基準
5.グラボ選び方・購入基準
6.電源選び方・購入基準


   


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。