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今回、MIDIキーボードを新たに選ぶに当たり「Nektar Technology IMPACT LX49+ DAW連携MIDIキーボードコントローラー」を選びました。

購入から約4ヵ月、使いなれてきたところで購入前のイメージと比較しつつ、レビューしていきたいと思います。


決して安くはない買い物ですので、買って後悔しないMIDIキーボード選びの参考になれば幸いです。


使用環境


初めに「Nektar IMPACT LX49+」を使用するに当たり、必要な環境について確認しておきます。

基本事項なので、読み飛ばしていただいてもかまいません。

DAW(音楽ソフト)


「Nektar IMPACT LX49+」は以下のDAWの使用に対応
  • Cubase
  • Nuendo
  • Digital Performer
  • Bitwig
  • FL Studio
  • GarageBand
  • Logic
  • Reaper
  • Reason
  • Sonar 
  • Studio One
本体を購入するとDAWソフトウェアの「Bitwig 8-Track」が付属しています
DAWソフトを持っていない方でも購入後すぐに使うことができるので安心です。
 
※「Ableton Live」でも使用可能なようです。
詳しくはこちら


私は国内シェアトップクラスのDAWとして知られる「Cubase」で使用しています。


ユーザーの数が多く、分からないことがすぐに調べられるという利点があり、さらに圧倒的に機能が豊富、作編曲までこなせるという点で1番におすすめできるDAWとしてここで挙げておきます。


接続方法


MIDIキーボードなのでもちろん電子ピアノとは違い単体で音は出ません。パソコンに接続してDAW上の音源と連動させる必要があります。

(接続例)
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MIDIキーボードという名前ですが、MIDIケーブルではなくUSBケーブル接続です。(USBケーブルは付属しています)

オーディオインターフェースは持っていなくても音を出力できます、ですが、DTMを行うにあたって持っておくと音質、音処理の面でかなり有利です。

〈憧れのオーディオインタフェース ↓〉

もともとパソコンに内蔵されているオーディオ機能では、低品質すぎて物足りなくなります。

とくに、モニターヘッドホン/スピーカーを使用する場合は性能を引き出すために必要不可欠と言っても過言ではありません。


Nektar IMPACT LX49+を選んだ理由


私自身「Nektar IMPACT LX49+」を
  • 機能性
  • 大きさ
  • デザイン性
  • コスパ
の主に4点の理由から選びました。

コストパフォーマンス


2万円以内で購入でき、ここまでの機能が実装されているものでここまでコストパフォーマンスに優れたものは他に見つけられません。

似たような機能を持った、少し価格のリーズナブルなものもありますが、個人的に鍵盤のタッチに納得がいかないものが多いです。

これほどの品質のものを2万円以下で提供してくださるNektarには感服です。

49鍵盤という大きさ


MIDIキーボードには、25鍵のコンパクトなタイプから88鍵まで幅広く種類があります。

「Nektar IMPACT LX」シリーズにも25鍵、49鍵、61鍵、88鍵のものがありますが、鍵盤数以外の付属の操作部は同じです。

あくまで自分が求める大きさのものを選ぶのが最善だと思います。

それでも、私が49鍵を選んだ理由は主に以下の2点からです。


1.両手演奏が可能


49鍵盤という大きさが最低限両手で演奏できる大きさと言えます。これ以上小さいものだとメロディーとコードを同時に打ち込むということは不可能です。

特にピアノに近い感覚で打ち込みたいという方には、49鍵以上のものをおすすめします。


2.机上に置ける大きさ

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どうしても机上に収まり、なおかつ、マウスやキーボードを置けるスペースを確保できるというのが最低条件でした。

61鍵や88鍵のものでも性能的には問題ないのですが、あまり大きすぎると机上に収まりきらないという問題が生じます。


鍵盤について


あまりに安いものだと鍵盤のタッチが馴染まないものがあるので、MIDIキーボードを選ぶ際には鍵盤にも気を使う必要があります。鍵盤はMIDIキーボードを選ぶ際の大切な要素の一つです。

1.鍵盤の大きさ


比較として標準のピアノ鍵盤と並べてみました。
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(上:Nektar IMPACT LX49+)


黒鍵:11mm×95mm
白鍵:23mm×150mm
1オクターブの幅:165mm

これがピアノ鍵盤の標準とされる大きさです。

「Nektar IMPACT LX49+」は標準の鍵盤の大きさに比べ、縦の長さが1cm~1.5cmほど小さいです。

あくまで机上に設置できるよう、最低限小型化しているようです。実際、これ以上の大きさとなると机上に設置できなくなります。

弾き心地としては、演奏中特に違和感を感じることはありません。通常のピアノを弾いている感覚で打ち込むことができます。


2.鍵盤のタッチ(押し心地)


鍵盤のタッチは画面越しには分かりませんが、重要な比較要素の一つです。これを図と言葉でできる限り共有できればと思います。

図はあくまで感覚のイメージです。実際の機構とは異無関係です。

~ピアノ鍵盤の場合~

標準

重りを持ち上げているような感覚

鍵盤が元の位置に戻ってくるときの、押し戻される力が弱いイメージです。


~MIDIキーボードの場合~

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バネの力で押し返されている感覚

通常のピアノ鍵盤に比べ、動きにキレがあるようなイメージです。

誤解して欲しくないのですが、いうほど大きな違いがあるかと言われれば、ピアノの押し心地にかなり近いと思っていただいて問題ないレベルです。

個人的にはむしろ、鍵盤の動きにキレがあることはドラムなどハリのある音を打ち込むということに対応できる利点だと考えています。



MIDIキーボードの中には、スポンジのような押し心地のものなど、個人的に全く馴染まないものも多いので実際に触って確かめてみるのが一番良いと思います。

そのような中で「Nektar IMPACT LX49+」は個人的に問題のない部類です。


Cubaseで使用して


Cubaseで使用するための特別な設定を行うことなく、公式サイトからデバイスドライバーをダウンロードするだけですぐに使い始めることができます

各DAWごとのデバイスドライバーが用意されているため、ご使用のDAW上で最大限に力を発揮することができます。


私自身Cubaseで使用して、その性能を十二分に発揮し、以前使っていた簡易的なMIDIキーボードに比べ格段に作業効率が上がったと感じます。

これまで使用していたMIDIキーボードは、最低限の機能しか付いていないものだったので作業中マウスを操作する回数が必然的に多くなっていました。
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それに比べ、DAWソフトに対応した操作機能をいくつも備えているため作業自体が楽で効率的にグレードアップします。
連動
痒いところに手が届く機能満載ですべての作業をマウスで行うのにくらべ、作業効率は何倍にもなるでしょう。

Cubase以外のDAWにもドライバーをダウンロードするだけで対応させることができるので初心者の方でも安心して使用することができます。


まとめ


重量感ある金属の表面や高級感のあるデザインなど、ロマン溢れる作りこみに負けることなく、機能面でも充実している、汎用性の高いMIDIキーボード。

使い慣れるまで少し時間がかかるのだけが難点かもしれませんが、それだけできることの幅が大きいとも言えます。


付属品


Nektar IMPACT LX49+には、Foot Switch(ペダル)を取り付けることができます。


ピアノのダンパーペダルと同じで、音を長く持続させることができます。

打ち込みに新たなバリエーションをもたらしてくれるかも?



MIDIキーボードというものは、頻繁に買い替えるようなものではありません。

つまり、価格のみに縛られて妥協して選んでしまうと不満を感じながら何年間も使い続けるということになりかねません。

「妥協してすぐに買い替えるくらいなら、購入できる中で良いものを選ぼう!」