7万円前後で購入でき、比較的手に取りやすい価格帯の液晶ペンタブレット人気モデルを簡単に比較してみました。

私自身、購入する際に比較したポイントをまとめたものです。この記事で今回の調査を共有しておきたいと思います。


前回の記事↓

液晶タブレットで10万円以下のモデルとなると、入門者向けの必要最低限で簡素なつくりのものが多いです。ですが今回は、そのような中でも選りすぐりの3機種を比較していきます。


今回比較するのは、以下の3機種↓

(Wacom)

  • Wacom Cintiq 16 DTK1660K1D
  • Wacom Cintiq 16 DTK1660K0D
(XP-PEN)
  • XP-PEN Artist 22 R Pro

各種モデル簡単比較表


まずは、簡単に早見表で各機種の構成を比較します。

Wacom Cintiq 16XP-PEN Artist
液晶タブ2K液晶タブレット【Amazon限定】DTK1660K1DDTK 1660K0DArtist22 R Pro
液晶パネル
価格(2020/2/3Amazon)\66,420\73,800\78,500
表示サイズ15.6型15.6型21.5型(インチ)
アスペクト比16:916:9
最大表示解像度フルHD(1920×1080)フルHD(1920×1080)フルHD(1920×1080)
液晶方式AGフィルム搭載IPS方式IPS方式
画像ピッチ0.17925×0.17925mm
最大表示色1677万色1670万色
応答速度25ms14ms
精度±0.01インチ(真ん中)
最大輝度210cd/m2,180cd/m2(中央)
コントラスト比1000:1,600:11000:01:00
DPI5080LPI
レポートレート200RPS以上
視野角水平176°/垂直176°,140°/140°178°
色域NTSCカバー率(CIE1931) 72%
sRGBカバー率(CIE1931) 96%
88% NTSC
AdobeR RGB 90%以上
sRGB 120%以上
ペン入力
ペン種類Wacom Pro Pen 2(充電不要)Wacom Pro Pen 2(充電不要)バッテリーフリースタイラスペン
読み取り方式電磁誘導方式
読取分解能最高0.005mm
読取可能高さ5mm10mm
傾き検出レベル±60レベル±60°
筆圧レベル8192レベル8192レベル
タッチ入力
読取方式××
マルチタッチ機能××
読取可能範囲××
その他
対応システムWindows7以降
MacOS 10.12以降
Windows7以降
Mac OS X 10.12以降
インターネット接続
Windows10/8/7
Mac OS X 10.10以降
外形寸法422×285mm422×285×24.5mm570×334.8mm
質量1.9kg1.9kg
構成・Amazon限定オリジナル特典・Wacom Cintiq 16本体
・Wakom Pro Pen 2
・ペンホルダー
・通常芯×3、芯抜き
・3 in 1ケーブル
・ACアダプタ
・電源ケーブル
・その他
・多機能レッドリングホイール×2
・ショートカットキー×20
・スタンド(角度調整16~90°)
・ペンタブレット本体
・ペン×2
・USB Type C-Cケーブル
・VGAケーブル
・HDMIケーブル
・電源アダプター
・電源コード
・ペンホルダー(8個替え芯)
・Type-CからUSBアダプター
・二本指グローブ
・その他

(参考)
  • Amazon
  • ワコムストア
  • XP-PEN公式HP

空白の箇所は、公式な情報が得られなかった箇所です。確実な情報のみ列挙しています。

前回の記事でも書きましたが、今回比較しているWacomの2機種はAmazon限定かそうでないかの違いでしかないと思われます。

そのため、ここからは「Wacom Cintiq 16」と「XP-PEN Artist22 R Pro」の比較となります。



新進気鋭のXP-PEN上位モデル↓



液晶パネルについて

  • Wacom Cintiq 16
  • XP-PEN Artist22 R Pro
どちらもフルHD(1920×1080)であり、IPS方式の液晶を使っているという点では差がありません。

応答速度の面でも「25ms」以下であれば絵を描く分には十分と言われますし、視野角にも大きな差と言えるほど違いはありません。

ですが、
液晶パネルだけを見ると色域が広くコントラスト比が高く、何より表示サイズが大きいXP-PEN Artist22 R Pro」に液晶面では軍配が上がるのではないかと思われます。


ペン入力について

graphics-tablet-3256600_640-compressor
小さなことですがうれしいのは、両者とも充電、バッテリーいらずのペンを採用している点です。

液タブを選ぶ際に特に重要視される、「筆圧レベル」においても両者8192レベルを達成しており、文句はありません。

ペンの使い心地としては個人の好みによるところが大きいため、何とも言い難いですが、ペンにおいてどちらの機種を選んでも大きな差異は無いと考えます。



モデル別注目ポイント!


ここからは、それぞれの特に注目したいポイントを挙げていきます。
※購入に即して私自身の偏見がふんだんに含まれています

Wacom Cintiq 16 DTK1660K0D


~良い点~
  • 信頼と実績のワコムブランド
  • Wacom Pro Pen 2
  • 機能最小限のエントリーモデル

ペンタブレットといえば「Wacom」と真っ先に浮かんでくるくらい、これまで積み上げられてきた信頼と実績は非常に大きい。

Wacom製品を買っておけば間違いないとされている風潮を見るに、これまでペンタブ業界を先導してきたブランド力は伊達じゃない!


~注意点~
  • スタンドが別売り*
※内蔵スタンドは付属

持ち運んで使用する場合、オプションスタンドが必ずしも必要というわけではない


XP-PEN Artist22 R Pro


~良い点~
  • スタンドが付属
  • 21.5型でこの価格帯
  • バッテリーフリースタイラスペン
  • 豊富なショートカットキー

21.5型で他社製品を購入しようとするとこの価格帯のこのクオリティーのものを探すことは難しい。

「Pro」と名前に入っている通りエントリーモデルとは言えないが、これから使うにあたってロマンは大きい方が良い。




最終的にどの液タブを選ぶかは、環境や個人の求める機能によるのでよく検討してみてください。